時間医学 その①

鍼灸マッサージ師 渡邉

2014年11月13日 09:30

こんにちは。くすのき鍼灸院 渡邉です。

今回は、
第40回現代医療鍼灸臨床研究会の特別講演 
「時間医学(体内時計)の臨床への応用」(東京女子医科大学名誉教授 大塚邦明先生)
について書いていきます。

時間医学 その①

時間医学とは…


時間医学とは「時間生物学」という生物の生体リズムを研究する学問の考え方を、医学分野に取り入れたものです。

生活習慣病から老化・発癌まで、健康を脅かす病態と時計機構(時計遺伝子)との関わりが認識されているそうです。

たとえば、時計遺伝子に異常があると生体リズムが乱れ、肥満・高血圧・糖尿病が発生し、抑うつ気分が現れ、癌にもなってしまうとの事。



体内時計はどこにある?

最初、脳内の視床下部の視交叉上核に体内時計があることが発見されました。

その後、その中に時を刻む時計遺伝子があることも発見。

さらに、心臓やその他臓器、血管をはじめ身体のすみずみ、ほとんどの細胞に時計遺伝子が見つかり、脳が親時計、そのほかは子時計として連動していることもわかりました。


親時計は子時計を指揮し、地球の自転に合わせた約24時間のリズム(サーカディアンリズム)を刻んでいるのです。


なぜこのリズムを刻んでいるかというと、私たちが地球で生きていくために、その時間を知り、利用する必要があるからです。


この考え方は「クロノミクス」といい、生命と環境との相互の力学を研究する学問でもあるそうです。


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