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2015年03月13日

嬉しい出来事

こんにちは。くすのき鍼灸院 渡邉です。

嬉しいことがありました。

先日、訪問マッサージに伺っているKさんが、手引きで歩行できるようになりました顔02

Kさんは右膝関節と左股関節に人工関節が入っている方で、マッサージに入り始めた10ケ月前はほぼ寝たきりの状態でした。

ベッド上での体位変換(寝返り)も一人では出来ず、もちろん起き上がることも出来ませんでした。


身体全体が固まっていて、初めは表情さえも固まっていました。

ですので、マッサージ開始当初は全身の筋肉と関節を軟らかくすることからはじめました。

膝関節や股関節には痛みも有り、特に強い腰痛のため身体を動かすのが辛いようでした。


しかし、マッサージを続けていくうちに身体が柔らかくなり、痛みも軽減してきたため身体を動かせるようになりました。

それでもまだまだ身体は硬く、介助で端座位(ベッドの端に腰掛、足を下ろした体位)になっても、一人では姿勢が保持できないほどの状態でした。

マッサージと共に関節可動域訓練や体幹のストレッチを行ううちに、身体を動かせる範囲が広がり、自分でも体が動かしやすくなったようで、寝返りや起き上がりが少しの介助(少し手を添えるだけ)で一人で出来るようになって来ました。


この頃から、マッサージ施術だけでなくリハビリも開始しました。
まだ端座位保持が出来ない状態でしたが、次のステップである起立訓練を行いました。


この起立訓練がとても大きな効果を生みました。
手摺りに掴まって起立が一人で出来るようになると、ベッドから車椅子・車椅子からベッドへの移乗が一人で出来る様になるのですが、これが出来た時から表情がとても明るくなりました顔02

これまでも身体的に出来ることが増えていくと、精神的にも変化していくのはわかりましたが、ここでの表情の変化は、本人の嬉しさが本当に良くわかりました。
車椅子のおばあさん② くすのき



現在、手引きで歩くことが出来るようになったと言ってもまだほんの4~5メートルです。腰痛がまだあったり股関節痛が現れたりと、天候や体調によって状態は変わります。

でも、80代女性がほぼ寝たきりで、こころも身体もガチガチだったところから、身体が動かせるようになり、大きな笑い声が出せるようになるという事はとてもすごい事です。
そんな現場に入れたことにすごく幸せを感じました顔02


身体を良くしていくという行為は、本人の努力以外の何物でもありません。
いつも頑張ってマッサージやリハビリを受けてくださるKさん。ありがとうございます!

  


Posted by 鍼灸マッサージ師 渡邉 at 09:00Comments(2)訪問マッサージ日記

2015年01月21日

面会中のマッサージ


こんばんは。 くすのき鍼灸院 渡邉です。

介護施設に入居中の患者Sさんのところへ、娘さん夫婦が面会に来られました。

丁度マッサージの時間と重なってしまったので、面会中にマッサージをさせてもらいました。
ベッドに寝るおばあさん くすのき


なかなか面会に来られないとの事で、私からも近況報告や体身体状態のお話をさせてもらいました。

普段は詳しくお話できないことなので、とても良い機会でした顔01


以前より身体を動かせるようになり、気持ちよくマッサージを受けているSさんの表情を見て、

娘さん夫婦も、Sさんがマッサージを受けているところを見れて、とても良かったとおっしゃってくださいました。


患者さんがマッサージを受けて、体調が良くなったり、動けるようになったり、痛みが軽くなったり、喜んでくれることも嬉しいですが、
その御家族に喜んでもらえることもマッサージ師としてとても嬉しいこことです。


患者さんとご家族が笑顔で面会している空間に、私もお邪魔させてもらえてなんだか幸せな気持ちになりました顔02
  


Posted by 鍼灸マッサージ師 渡邉 at 17:30Comments(0)訪問マッサージ日記

2014年10月24日

認知症患者さん

こんにちは。くすのき鍼灸院 渡邉 です。


訪問マッサージでは、認知症の患者さんを施術機会が多くあります。

その時に良く思うことは、コミュニケーションの大切さです。


患者さんによって認知症タイプが異なり、症状の進行度も違います。
くすのき 認知症のお婆さん
症状が重く、身動きが出来ず声も出せない患者さんもいますが、コミュニケーションはとれると思っています。
そして「感情」もしっかりとあると思います。

それは施術の体験からそう思うのです。

声をかけながら行う施術と、そうでない施術では患者さんのリアクションが異なります。

またはじめての施術より、回数を重ねての施術のほうが反応が良くなります。
それは「信頼関係が出来ている」まではいかなくても、「安心感が生まれている」からではないかと思うのです。


もちろん認知症のタイプによってもコミュニケーションの取り方のポイントも変わってきます。

しかし基本は「患者さんの自己を尊重する」ことだと思います。

マッサージの施術も、技術や知識から施術者本位の施術になりがちですが、患者さん本位の施術を心がけたいと思います。


そしてこの考えは当然全ての患者さんに当てはまることですし、

全ての人間関係に当てはまることなんだなぁ~と気づかされます。
くすのき オレンジバンド  


Posted by 鍼灸マッサージ師 渡邉 at 09:30Comments(0)訪問マッサージ日記

2014年09月13日

百寿おめでとうございます

こんにちは くすのき鍼灸院 渡邉です。

訪問マッサージの患者様で、今週100歳の誕生日を迎えた方がいらっしゃいます顔08顔02
100歳誕生日


S様 お誕生日おめでとうございます顔02




訪問マッサージという職業柄、高齢の方のマッサージはたくさん行っていますが、100歳の方ははじめてです(笑)

しかもS様は男性! 90歳以上の女性の患者様たくさん診てきましたが、男性はかなり珍しいです。

S様の叔母様で105歳の方がいらっしゃったようです顔08
長寿の御家系のようです顔02


祝い年で99歳は「白寿」。

では100歳は…

「百寿」、「上寿」、「紀寿」、「百賀」 というそうです。


ちなみに、100歳以降は毎年「百一賀・百二賀…」と毎年祝うそうですが、

108歳は「茶寿・不枠」、

110歳は「珍寿・椿寿」、

111歳は「皇寿・川寿」、

119歳は「頑寿」、

120歳は「昔寿・大還暦」、 となるそうです。


S様がお元気に過ごされますよう微力ながらお手伝いさせていただきます!

これからもよろしくお願い致します顔02
  


Posted by 鍼灸マッサージ師 渡邉 at 17:28Comments(0)訪問マッサージ日記

2014年08月27日

褥瘡

こんにちは くすのき鍼灸院 渡邉 です。

褥瘡(じょくそう)…聞きなれない言葉ですね。

しかし、医療・介護の世界では当たり前にして最も注意するべき事柄の一つです。


褥瘡とは…
いわゆる床ずれのことです。

しかしただの床ずれと思うこと無かれ!

脊髄損傷や脳梗塞などで寝たきりが続くと、布団と接触している背中やお尻が自分の体重で圧迫されます。
すると血行障害が起こり、圧迫部位の皮膚がすりむけて、潰瘍を作り、広い範囲でえぐれてしまいなかなか治らないことがあります。
(百聞は一見にしかずなので、画像を貼りたいところなのですが、かなりショッキングなので止めておきます)


訪問マッサージでは、寝たきりの患者様を施術することも多く、褥瘡と関わることも有り、その恐ろしさを感じることが多いのです。

褥瘡を簡単に説明する時には、「床ずれ」という言葉が便利なので使ってしまうこともあるのですが、
寝たきりになれば出来るのは当たり前といった感じを与えてしまいます。

しかしそうではなく、褥瘡はとても恐ろしい症状なのです。


なぜ、褥瘡が起きてしまうのか?

皮膚が長時間圧迫されると、血液が途絶え、必要な酸素や養分の供給を絶たれると、細胞は死んでします。

もちろん圧迫が短時間ならば、皮膚は一時的に赤みを帯びるだけで、組織は息を吹き返し元に戻ります。

しかし、圧迫が長時間続くと細胞は再生されず、圧迫を受けた部分の皮膚は完全に懐死してしまいます。

その方の年齢や栄養状態にもよりますが、同一箇所に2時間持続的に圧が加わると褥瘡が発生するといわれています。

健康な方ならたとえぐっすり寝こんでいても、絶えず体を動かしているので褥瘡は生じません。

通常、圧迫が続けば痛みを感じ、無意識にその部位を動かすからです。

つまり知覚と運動という2つの神経機能が働いている限り、褥瘡は生じないのです。


しかし、脊椎損傷や重症度の高い脳血管障害、高度認知症やその他の理由による「寝たきり」などでは、この2つの機能が失われます。


一度褥瘡になってしまうと、完全に回復するまでに時間もかかり、感染症の恐れもあり、とても厄介です。


そこで重要なのが予防です!

体位変換や褥瘡予防ベッド(エアマットレスなど)、クッションによる圧分散、スキンケアや栄養状態を整えることも大切になります。


そしてマッサージやリハビリ(関節可動域運動・訓練)もとても有効なのです。

マッサージにより血流を良くし、細胞に栄養と酸素を送ります(創部や発赤部のマッサージは禁忌です)。

リハビリでも関節を動かすことにより、筋肉も動かすことになるので血流が良くなります。

関節が動かしやすくなると、体位変換やクッションでの体圧分散もしやすくなるのです。


  


Posted by 鍼灸マッサージ師 渡邉 at 18:13Comments(0)訪問マッサージ日記

2014年07月24日

利用者様の傷病名


こんにちは くすのき鍼灸院 渡邉 です。

訪問マッサージはどんな方々が利用しているのか?

今まで自分が担当した方の「傷病名」を挙げていきたいと思います。


●脳血管障害(脳血栓・脳出血)後遺症…片麻痺(半身麻痺)
 とても多いです。


●認知症(中度・高度)…廃用症候群(寝たきり)


●大腿骨骨折(太ももの骨)・股関節人工関節置換術術後リハビリ
 転倒して大腿骨骨折をする方は多くいます。
 手術後リハビリをせずに寝たきりになる方もいます。


●腰痛症(椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・圧迫骨折など)
 痛みだけでなく、痺れや歩行困難


●変形性膝関節症


●変形性股関節症


●重度肩関節周囲炎


●パーキンソン症候群
 意外に多くの方がなっています。


●関節リウマチ・関節破壊のため人工関節置換術後の痛み
 マッサージだけでなく、お灸をすると効果が上がります。


●末期がん
 疼痛緩和のため。


●間質性肺炎
 重症化すると寝たきり状態になります。


●筋ジストロフィー


●化膿性脊椎炎


●小児マヒ


●糖尿病


●閉塞性動脈硬化症


●後縦靭帯骨化症(公費負担の特定疾患)


●重度耳鳴り


などです。



様々な傷病名で、多くの方が訪問マッサージを利用しています。


医療保険を使っての訪問マッサージは、基本、ドクター(主治医)からの同意書があれば利用できます。

ドクターが同意書を書く条件の一つが、「一人で歩くことが辛い」ということになります。

  


Posted by 鍼灸マッサージ師 渡邉 at 11:45Comments(0)訪問マッサージ日記

2014年07月07日

7月7日の日記


先日、訪問マッサージ依頼の電話を受けました。

その声には聞き覚えがありました。

以前、訪問マッサージを受けておられた Tさん で、
1年前に状態が回復して、マッサージを終了された方でした。

今回、ご自宅で転倒され、歩けなくなってしまったという事でした。

早速主治医のDr.に同意書を書いていただき、マッサージに入りました。


転倒して骨折しなかったのは不幸中の幸いでした。
マッサージと機能訓練で回復しそうです。


訪問マッサージをしていた方が回復され、『卒業』されていくと嬉しいですし、
治療家としての達成感もあります。

そしてその方が、また訪問マッサージが必要なり、声をかけていただいた時は、
信頼していただけていることを実感し、更なる使命感に気持ちが高まります。


身体が自由に動かせなくなるのは本当に辛いことです。
痛みも本人にしかわからなく、これもまたとても辛いことです。

このように辛い思いをしている方たちのチカラになれる、鍼灸マッサージ師という仕事を誇りに思います。


とここまで書いて、今日が七夕という事に気づきました(笑)
星に願いを~
「 皆さんがキラキラとした人生をおくれますように (自分も含め(笑) 」顔02


  


Posted by 鍼灸マッサージ師 渡邉 at 22:45Comments(0)訪問マッサージ日記