2014年08月27日
褥瘡
こんにちは くすのき鍼灸院 渡邉 です。
褥瘡(じょくそう)…聞きなれない言葉ですね。
しかし、医療・介護の世界では当たり前にして最も注意するべき事柄の一つです。
褥瘡とは…
いわゆる床ずれのことです。
しかしただの床ずれと思うこと無かれ!
脊髄損傷や脳梗塞などで寝たきりが続くと、布団と接触している背中やお尻が自分の体重で圧迫されます。
すると血行障害が起こり、圧迫部位の皮膚がすりむけて、潰瘍を作り、広い範囲でえぐれてしまいなかなか治らないことがあります。
(百聞は一見にしかずなので、画像を貼りたいところなのですが、かなりショッキングなので止めておきます)
訪問マッサージでは、寝たきりの患者様を施術することも多く、褥瘡と関わることも有り、その恐ろしさを感じることが多いのです。
褥瘡を簡単に説明する時には、「床ずれ」という言葉が便利なので使ってしまうこともあるのですが、
寝たきりになれば出来るのは当たり前といった感じを与えてしまいます。
しかしそうではなく、褥瘡はとても恐ろしい症状なのです。
なぜ、褥瘡が起きてしまうのか?
皮膚が長時間圧迫されると、血液が途絶え、必要な酸素や養分の供給を絶たれると、細胞は死んでします。
もちろん圧迫が短時間ならば、皮膚は一時的に赤みを帯びるだけで、組織は息を吹き返し元に戻ります。
しかし、圧迫が長時間続くと細胞は再生されず、圧迫を受けた部分の皮膚は完全に懐死してしまいます。
その方の年齢や栄養状態にもよりますが、同一箇所に2時間持続的に圧が加わると褥瘡が発生するといわれています。
健康な方ならたとえぐっすり寝こんでいても、絶えず体を動かしているので褥瘡は生じません。
通常、圧迫が続けば痛みを感じ、無意識にその部位を動かすからです。
つまり知覚と運動という2つの神経機能が働いている限り、褥瘡は生じないのです。
しかし、脊椎損傷や重症度の高い脳血管障害、高度認知症やその他の理由による「寝たきり」などでは、この2つの機能が失われます。
一度褥瘡になってしまうと、完全に回復するまでに時間もかかり、感染症の恐れもあり、とても厄介です。
そこで重要なのが予防です!
体位変換や褥瘡予防ベッド(エアマットレスなど)、クッションによる圧分散、スキンケアや栄養状態を整えることも大切になります。
そしてマッサージやリハビリ(関節可動域運動・訓練)もとても有効なのです。
マッサージにより血流を良くし、細胞に栄養と酸素を送ります(創部や発赤部のマッサージは禁忌です)。
リハビリでも関節を動かすことにより、筋肉も動かすことになるので血流が良くなります。
関節が動かしやすくなると、体位変換やクッションでの体圧分散もしやすくなるのです。
褥瘡(じょくそう)…聞きなれない言葉ですね。
しかし、医療・介護の世界では当たり前にして最も注意するべき事柄の一つです。
褥瘡とは…
いわゆる床ずれのことです。
しかしただの床ずれと思うこと無かれ!
脊髄損傷や脳梗塞などで寝たきりが続くと、布団と接触している背中やお尻が自分の体重で圧迫されます。
すると血行障害が起こり、圧迫部位の皮膚がすりむけて、潰瘍を作り、広い範囲でえぐれてしまいなかなか治らないことがあります。
(百聞は一見にしかずなので、画像を貼りたいところなのですが、かなりショッキングなので止めておきます)
訪問マッサージでは、寝たきりの患者様を施術することも多く、褥瘡と関わることも有り、その恐ろしさを感じることが多いのです。
褥瘡を簡単に説明する時には、「床ずれ」という言葉が便利なので使ってしまうこともあるのですが、
寝たきりになれば出来るのは当たり前といった感じを与えてしまいます。
しかしそうではなく、褥瘡はとても恐ろしい症状なのです。
なぜ、褥瘡が起きてしまうのか?
皮膚が長時間圧迫されると、血液が途絶え、必要な酸素や養分の供給を絶たれると、細胞は死んでします。
もちろん圧迫が短時間ならば、皮膚は一時的に赤みを帯びるだけで、組織は息を吹き返し元に戻ります。
しかし、圧迫が長時間続くと細胞は再生されず、圧迫を受けた部分の皮膚は完全に懐死してしまいます。
その方の年齢や栄養状態にもよりますが、同一箇所に2時間持続的に圧が加わると褥瘡が発生するといわれています。
健康な方ならたとえぐっすり寝こんでいても、絶えず体を動かしているので褥瘡は生じません。
通常、圧迫が続けば痛みを感じ、無意識にその部位を動かすからです。
つまり知覚と運動という2つの神経機能が働いている限り、褥瘡は生じないのです。
しかし、脊椎損傷や重症度の高い脳血管障害、高度認知症やその他の理由による「寝たきり」などでは、この2つの機能が失われます。
一度褥瘡になってしまうと、完全に回復するまでに時間もかかり、感染症の恐れもあり、とても厄介です。
そこで重要なのが予防です!
体位変換や褥瘡予防ベッド(エアマットレスなど)、クッションによる圧分散、スキンケアや栄養状態を整えることも大切になります。
そしてマッサージやリハビリ(関節可動域運動・訓練)もとても有効なのです。
マッサージにより血流を良くし、細胞に栄養と酸素を送ります(創部や発赤部のマッサージは禁忌です)。
リハビリでも関節を動かすことにより、筋肉も動かすことになるので血流が良くなります。
関節が動かしやすくなると、体位変換やクッションでの体圧分散もしやすくなるのです。
くすのき鍼灸院
【TEL】0545-21-3717 ※要予約
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【住所】静岡県富士市今宮425
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Posted by 鍼灸マッサージ師 渡邉 at 18:13│Comments(0)
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